個展「小さく息をしている」

大阪・北浜にあるBE= Lab&Gallery様から今年も作品発表の機会を頂きまして、個展「小さく息をしている」を9月2日~6日の会期で開催いたします。
今回はHOLGAカメラでの完全新作です。幻の「HOLGA版イーラ」と並行して2017年ごろから制作していたものですが、イーラがデジタル撮影へ変更となった際にいったんストップしていました。
主な撮影期間は2014~2017年ですが、今年になって追加撮影した写真も加えています。作りかけで放っていた料理ではなく、ちゃんとした温かい料理という感じにできて、ひと安心です。
(ステートメント)
人はみな、大きな声で主張するものにばかり目を奪われる。
しかしこの世界のほとんどのものは、
ただ静かにそこに在り続けている。
弱々しい生き物。小さな植物。錆びたガラクタ・・・
鼓動というにはあまりに弱いが、それでも微かに息をしている。
この写真はそうした存在に耳を澄ませようとした記録だ。
ファインダー越しにそれらを見つめていると、
いつしか自分の呼吸も少しずつ小さくなっていく。
そして小さな存在と自分のそれとが、
ほんのわずかに同期した瞬間にシャッターを切る。
いつか、あなたの胸のそれとも重なる時があるかもしれない。
制作をいったんストップさせていたのは、小さく息をしているものたちを人に見せてどうしたいのかという理由が希薄だと思ったからですが、今の不安定な社会と世界情勢のなかで、これを作品に仕上げる必要性があると自分の中で明確になり、再び取り組むことが出来ました。当時に無理やり完成させていなくて、むしろよかったのではないかと思います。
もちろん、たいした知名度もない写真家が小さな個展を開いたところで、この社会や世界が抱える問題を解決させるチカラなんてないことは分かっています。しかし、変わるかもしれないと信じて行動する事と、そう思わずに行動する事のあいだには大きな違いがあるのです。
もしも、一人ひとりの心から世界が変わるのなら、それはなおさら大切なことではないでしょうか。
吹雪大樹写真展「小さく息をしている」
北浜・BE= Lab&Gallery にて
2025年9月2日(日)~9月6日(土)
13:00~19:00(最終日は18:00まで)
入場無料・月火休廊