「イーラ/ERA reel-14」を振り返って

2024年12月12日

2024年10月13日(日)~10月19日(土)
帝塚山ギャラリーライムライトにて開催

5月のreel-13終了後、夏の始まりと共に身体の不調に加えて心の面でも不調が現れ、眠れない夜を睡眠薬で紛らわしながら生きていくという、今までに想像もしなかった更なるドン底が始まりました。

眠れないことからくる様々な体調不良も次々にやってきて、いったいどこまで苦しめばよいのか、ひと月先のことも考えられない日々の中でreel-14の準備を進めました。

展示した写真を振り返ると、悪いなりにまだ体調がマシだった頃と、心身が崩壊し始めてからの風景が入り交じっています。

母親の散骨の1周年で訪れた海辺も、山梨と東京へ死に物狂いで遠征したのも、妻が作ったプリンも、打撲した左足のアザの跡も、ネットでレシピを見て作ったチャーシューも、通りすがりの工事現場や台風に備えた養生も、どれも4月から9月の間で撮影したことなのに、すべてがもっと遠い記憶のようです。

夜が眠れないから1日をより長く感じているのでしょう。

そんなこんなで藻掻いた末にreel-14が出来上がった時、「思ったより悪くなくて、むしろ今までで最高の出来映えじゃないか」という気持ちになりました。

ああ、よかった・・・妻が用意した七夕の短冊に「生きる!」と書いたとおり、あきらめずに生きてよかったです。


以下はギャラリーライムライトさんに撮影していただいた関連動画です。オーナーの兒嶌さん、サポートの皆様、いつもありがとうございます!


「前向きでキラキラとしたビジョンを受け取った」そう言ってもらう感想が多かったです。泥を澄んだ水に変えることができたようです。

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そして個展が終わってから2ヶ月ほどが経った今、この記事を書いています。実は心身ともにさらに悪化しています。reel-14に向けての苦悶の日々なんて現状と比べれば全然余裕でした。

まだこれ以上悪くなるんだ??と、思うようにいかない自分の心身に驚きしかありません。それでも時は進みます。春になったらreel-15のお話しをしたいです。


人生は続く。