「イーラ/ERA reel-17」を終えて

2025年12月26日(金)~12月29日(月)
ギャラリー・アビィにて開催

予定の急な変更や追加は昔からイヤなほうで、開催2ヶ月前&しかもド年末に個展をいきなり追加するなんて自分でも正気の沙汰とは思えませんでしたが、もうとっくに正気ではないので当然の行動だったかもしれません。発作的に決めたreel-17でしたが、思ったよりもスムーズに準備が進んで無事に開催することができました。



今回も壁の端や柱の角は無視し、プリントを折ったり曲げたりしてでもひたすら真っすぐに写真を並べました。どんなことにも待ったなしで流れ続ける「時間」の可視化をしたいのだろうと思っています。今後もこの方針で展示します。

今回わかったこと・・・それは、これまでの僕の感覚では、自分のいる場所はずっと同じで、未来がこちらへやってきて遠ざかっていき過去になると思っていました。
しかし今は自分が時の流れに乗って未来へ運ばれているのだと感じています。でもその船からはこれまで自分が運ばれてきた過去と今しか見ることができないのです。

後ろしか見ることができない船が進んでいく先を知る方法はないのだろうか?もちろん未来のことなんて誰にも分かりえないのですが、それでも僕は考えてみたい。
そして気が付きました。自分がこれまで二十年以上写真を通じてやってきたこと、それがすでに答えだったのです。

それは、過去の時間を積み上げることによって現在を超え未来に届くのではないかということ。自分の表現活動の核心としている考えです。
どんな一枚の紙でも42回折ることができれば月へ届く厚みになるという計算のお話しのように・・・しかしそれは物理的に無理なことだとされています。
しかし、もしも僕のイーラが遠い未来に残されて、その写真と後世の人たちが対話することができれば・・・もちろん、その対話の答えを知ることはできませんが 、僕の身体や魂がすでになくても、僕は忽然と未来に現れることが出来るのです。
僕自身もこんな年末に個展をするのは初めてで、いったいどうなることやらと思っていましたが、忙しい時期にもかかわらずたいへんたくさんの方にご覧いただくことができ、皆様に厚く御礼申し上げます。
reel-22で終わるところを4回追加してreel-26までにした自分に我ながら呆れますが、そんな作品でも楽しみにしてくださり、最後の私家版写真集刊行まで期待して待ってくださる方々との約束として、これからもメッチャ生きて生きて作りまくっていきたいと思います。
まず、僕自身がそのことを強烈に楽しみにしています。

人生は、続く。