「イーラ7」を終えて

2021年08月30日

5月16日で個展「イーラ/ERA reel-7」が無事に終了しました。今回はだいぶ時間差の振り返りですね。

前回のイーラ5&6を終えた頃から体調を大きく崩してしまい、カメラを持つ気力も湧かず撮影量が激減という悪循環に陥っていました。

圧倒的にセレクトの母数が少ないうえ、撮影しているシチュエーション自体も乏しいというなかでどんな個展がまとめられるのか?意識を振りしぼって考えました。

自転車通勤も出来ずフラフラしながらの地下鉄通勤。身体の色んな部位の痛みや苦しみにさいなまれ眠れない夜が続いてノイローゼ気味・・・

それでも"生きている"という日々は続くわけで、「ああ、これが自分の今のイーラになるんだな」と気付いてからの決断は早かったです。

母数が少ないなら、少しだけ選んで展示すればいいんです。少ないところからわざわざ多くを拾い上げる必要はありません。

ギャラリーの壁にたった8枚、しかしその1枚1枚を選んだことの重みを面積に替えて、B1サイズで展示プリントを作る事にしました。

展示風景としてバランスを取ることを考えても良いプランだと確信を持てたので不安はありませんでした。

しかし、いつもより少ない母数と言っても、なんだかんだで2500枚ぐらいは撮っているので、そこから8枚を選ぶのは思っていたよりも苦しい作業でしたが「映像は積み重ねるもの、写真は省いていくもの」という持論に従い、「この半年間の印象」として心に残っている場面を残しました。

緊急事態宣言の真っ只中という開催でしたが、多くの方に実際に足を運んでご覧いただくことができ、沢山の感想を頂戴しました。みなさん、ありがとうございます。

次は11月に帝塚山のギャラリーライムライトさんでイーラ8が控えています。

5月以降、体調はさらに悪くなり、もっと何処にも行かなくなり、そのわりにシャッターを切る場面はちょっと増えているようです。良い傾向です。

身体なんてそのうち無くなるモノです。写真が残ってくれたら、僕はそれでいいんです。

fubuki taiju all rights reserved.
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう!